運動空間認知力とは

どうもM2です。

前回は運動速度調整力について説明をしました。今回は、運動空間認知力です。

皆さんは、普段生活をしていて物体との距離を意識することはありますか?

1秒で答えてください。と言われたら「無い」と考える方は多くいると思います。

でも、もし本当にそうならば、街を歩いていて無茶苦茶人にぶつかりまくっているはずです。

例えば、前から歩いている方が、こちらに気付かず段々近づいてきた場合に、こっちに気づけ、気づけって思っていたとします。そして、目の前に来て相手がこちらを見て、こっちが右に動いたらあっちも同じ。おっと、と思って左に動いたらあっちも同じ、おいって!と思って、こっちが右に、あっちも・・。

駅のホームでよくあることだと思います。しかし、これを30メートル手前からやりますか?

やらないですよね。この「距離」だとぶつかるかもしれないって思うからする行動です。

他にも、水たまりがあって飛び越えようとしたときに、どれくらいジャンプする?って一瞬考えてから力加減をコントロールした経験はありますよね。

このように、普段の生活では物体との距離を判断することができなければ多くの支障がでるはずです。そして、その頻度は半端なく多い。だからこそ、脳はいちいちそんなことを「意識せず」「無意識」に行っているのです。

ということで、「無い」と答えた方は当然で、自分は意識して無いが、脳は「判断」をしているが正解でしょう。

さて、スポーツにおいて、特に初めて取り組む運動では、この物体との距離を「意識」せざるを得ません。なぜならスポーツをしている最中は、日常の生活の運動とは全く異なるからです。

家で食器を片付けている最中に、バレーボルが突然顔面に向かって飛んでくる、アタックNO1のような家庭は無いでしょう。そうです。普段の生活以上に物体が速く自分に、または相手に向かって動くことが多い。もしくは、自分自身が速く移動していることも多くあります。

したがって、ここから、ここまでが「どれくらいの距離で」「どれくらいの時間で」「どこに到達するのか」という空間を認知できなければ、多くの競技では成功することができないのです。

分かりやすい例えとして、野球のフライをキャッチすること。バトミントンで山なりに来たシャトルをスマッシュすること。など、自分の頭よりも高い位置にある物体が、どれくらいの距離で、どれくらいの時間で、どこに落ちてくるのかを未経験者が正確に把握するのは困難だ。これは誰でも想像つくのではないでしょうか?

これが、運動空間認知力です。

では運動空間認知力は、どのように高めればいいのか?

答えは、日常生活で物体の距離を「無意識」に脳が判断できるくらい、そのスポーツをやり続ければいいのです。卓球でスマッシュをミスしている受講生がいたとします。

打て。ともかく打て。家にいようがどこにいようが目の前にある物体はすべてスマッシュだ。と言えばいいのです。

絶対にスマッシュ上手くなりますって。

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